HOME > お役立ち情報 > アーカイブ > 2018年7月

お役立ち情報 2018年7月

スキューバダイビングの耳抜きとは?



青く澄んだ水と白い砂、サンゴの森にたくさんのキレイな熱帯魚達、ぼーっと見て癒されていると、上にはみんなに人気の「マンタ」が優雅に泳いでやってきた…。
スキューバダイビングで入る海中世界は陸上では絶対に味わうことができない、非日常の世界です。のんびり、ゆったり、大自然と一体になる極上の時間を味わってくださいね。
そんな時間を味わうために絶対に避けて通れない作業(技術)が今回お話しする「耳抜き」です。
それでは耳抜きとはどう言ったものなのか?詳しく見ていきしょう!
 

目次

  • 耳抜きのための物理〜陸上編〜
  • 耳抜きのための物理〜水中編〜
  • そもそも耳抜きって?
  • 耳抜きの方法
  • 耳抜きが苦手な方へ
  • まとめ

耳抜きのための物理〜陸上編〜

耳を抜く…ここだけ聞くと体を壊してしまいそうな言葉ですが、実際には「体を壊さないように行う作業」です。

なぜダイビングでは耳抜き必要なのか?
これを理解するには簡単な物理を理解する必要があります。
物理!!!もうこれだけで降参!!!という方が多いと思いますが、実は超カンタン!
まずは聞いてください。ポテトチップスの袋を高い山の上や、高い所を飛ぶ飛行機の中に持っていくとどうなるかご存知ですか?
 
「膨らみます」
「パンパンになります」が正解です。

なぜ袋は膨らんだのでしょうか?
 

引用元:http://maso-kinopio.blogspot.jp/2011/02/
 
これは気圧(空気の圧力)のせいです。袋にかかっていた気圧が少なくなったからです。気圧は外から押してくる力です。力が大きければ袋は萎みますし、力が小さければ膨らむわけです。

気圧と言ってもピンとこない方は「重さ」に置き換えて考えてみましょう。実は空気にも重さがあって、1リットルで約1.2gです。ちょっと驚きですね!空気は陸上ならどこにでも存在しますが、量はマチマチです。
 
高い山に行けば「空気が薄くなる」と言う話はご存知かと思います。つまり高い山の上の空気の量は少ないと言うことですね。空気が少なくなれば、空気の重さは当然軽くなりますし、気圧も低くなったと言うわけです。
 

耳抜きのための物理〜水中編〜

さぁではいよいよ水中に入った状態を考えてみましょう!



水中の圧力はどうなるでのしょうか?
水中では水圧(水の圧力)がかかります。

水は空気に比べて重いですよね。空気の重さは1リットルで1.2gでしたが、水では1kgです。ものすごい差です。ですからダイバーが潜っていくと急激に水圧が大きくなってしまうのです。
ここでポテトチップスの袋を思い出してみましょう。

高い山へ行った時とは逆に、圧力のかかった袋は萎むわけです。人間の体の中のはこの袋に似た部分があります。

そう、耳です!!
鼓膜と言う薄い膜があり、内側には空気が溜まっています。
 
ここが袋と同じ状態になってしまうのです。潜れば潜るほどどんどん萎んでしまします。そのままだと最後には鼓膜が壊れてしまいます。そこで行うのが「耳抜き」なのです。


そもそも耳抜きって?

耳抜きは萎みかけた耳(鼓膜)の内側に空気を送り、元の大きさに戻してあげる作業です。
実は鼓膜の内側は「耳管(じかん、ユースタキー管とも言う)」と言う管で喉と繋がっていて、ここが開くと喉から耳の内側に空気が流れ込み、萎んだ耳(鼓膜)は元に戻ります。耳管は通常閉じているので、必要な時に開いてあげる作業が必要です。これが耳抜きなんですね。


耳抜きの方法

耳抜きのやり方はその人それぞれです。

①あくびを咬み殺す

②つばを飲み込む
③アゴを左右に動かす

④鼻をつまんで息が漏れないようにし、鼻息で小鼻が膨らむようにする
などです。
一つの方法で上手くいかない場合は併せて行うと良いでしょう。例えば④と③を同時に行うなどです。


耳抜きが苦手な方へ

耳抜きが苦手という方は「耳抜きのタイミングが遅い」のかもしれません。
耳抜きはやりすぎてダメということはありません。水深が変わったらどんどんやりましょう。
抜けたのかどうかよくわからないという方もいます。このような方は「耳に軽い違和感を感じる水深」で止まって耳抜きしてみてください。違和感がなくなれば耳抜きが成功しています。
「どちらか片方の耳が抜けない」という方は抜けない方の耳が水面に向くよう上にし耳抜きします。私の経験では首をしっかりカクッと曲げたほうが抜けやすいです。
また、耳(鼓膜)に外からの圧力がかかりすぎた状態では耳抜きしづらくなり、耳に痛みがある状態ではまず抜けないと思ってください。こんな時は痛みがなくなる水深まで浮上して再度耳抜きしてみます。
 
 

まとめ




耳抜きは人それぞれやりやすい方法、やりづらい方法がありますので、抜けづらいと言う方は色々試したり担当インストラクターに相談してみてくださいね。
そして、今は耳抜きが苦手という方でも、練習するたびにどんどん抜けやすくなります。是非日常生活で耳抜きの練習を毎日やって見てくださいね。


筆者:大川 厚

ダイビング初心者必読!ダイブコンピューターについて



 「コンピュータ」と聞いて皆さんの頭の中に出てくるイメージはどのようなものでしょうか?
本体とディスプレイ、キーボードとマウスがあって…
もしくはスマホやタブレットを想像する方もいらっしゃるかもしれません。
いづれにせよコンピューターは水に弱い、そんなイメージもあるかと思います。
 でも現代のダイバーは「ダイブコンピューター(略してダイコン!?)」なるものを持って潜っています。一体全体、ダイバーはなぜコンピューターを水中に持っていくのでしょうか?そしてなぜ必携なのでしょうか?

 今回のコラムではその辺りをお話ししていきたいと思います。


目次

  • そもそもダイブコンピュータとは?
  • 減圧症に罹ってしまうのはどんな時?
  • 自己所有するのが当たり前?
  • まとめ

そもそもダイブコンピュータとは?


 まず、初めにダイブコンピュータとは何なのかをご説明します。
 あまり知られていないことですが、実はコンピュータとは「計算機」のことです。水中である計算をずっとし続けてくれるのがダイブコンピュータと言うわけです。
 それでは何の計算なのでしょうか?
 実はダイビング中、吸い込んだ空気の中に含まれている「窒素」が体の中の様々な部分に蓄積されていきます。空気には当然酸素も含まれていて、酸素は体の中に入って生きるために使われ、二酸化炭素として出ていきます。しかし、窒素は何の役にも立ちません。
窒素として体の中に溜まり、浮上後は窒素として出ていきます。ここだけ聞くと何の問題もないように思えますが、窒素が原因となって俗に言う「潜水病」、正確には「減圧症(げんあつしょう)」や「潜函病(せんかんびょう)」と言う病気に罹ってしまうのです。


減圧症に罹ってしまうのはどんな時?




  • 窒素を溜めすぎた(深く潜りすぎた、長く潜りすぎた)
  • 窒素を溜めた状態で急浮上した
  • ダイビングとダイビングの間の休憩が短かった
  • ダイビング後、飛行機に乗ったり高い山に登ったりした
 
このような状態にならないよう、ダイバーをアシストしてくれるのが「ダイブコンピュータ」です。
 
窒素を溜めすぎた(深く潜りすぎた、長く潜りすぎた)
 
 ダイブコンピュータには水圧センサーが内蔵されており、現在の水深と潜り始めてからの経過時間を知ることができます。このデータを元に、今どのくらいの窒素が体内に蓄積されているのか随時計算します。計算で出た答えは画面に「あと何分潜ったら減圧症になりやすくなるのか」と言う意味の無減圧限界時間で表示され、窒素を溜めすぎないようダイバーを安全方向へ導いてくれます。
 
 
窒素を溜めた状態で急浮上した

 
 浮上スピードは9m/分が良いとされており、速すぎても、遅すぎても良くないのです。そして自分のスピードがどのくらいなのか、非常にわかりづらいのが現状です。ダイブコンピュータはダイバーが浮上を開始すると自動的に浮上スピードを表示し、スピードオーバーなら警告音を出してダイバーに注意を呼びかけてくれます。(機種によっては音が出ないものもあります)
 
 
ダイビングとダイビングの間の休憩が短かった
 
 その日の最初のダイビングを終え陸上で休憩すると、呼吸によって窒素は口から出ていき、ダイバーの体はどんどん減圧症になりづらい状態になっていきます。しかし、短い休憩しかせず次のダイビングをすれば、多くの窒素を体内に残したまま次の窒素が溜まることになり、減圧症になりやすい状態になってしまいます。ダイビングコンピュータは休憩時間を表示し、ダイバーが短い休憩時間とならないようアシストしています。
 
 
ダイビング後、飛行機に乗ったり高い山に登ったりした
 
 ダイビング終了後すぐに標高の高い場所へいくことで減圧症になってしまう事があります。細かい理由はここでは説明しませんが、特に飛行機搭乗は要注意です。一般的にダイビング終了後の飛行機搭乗は18〜24時間経ってからが良いと言われています。ダイビング後、ダイブコンピュータの画面を見ると「今、飛行機乗っては危ないですよ」と言うマーク表示が出るものが普通で、ダイビング時だけでなくその後もダイバーをアシストしてくれます。

 
他にも色々な機能がありますが、計算機としての主な役割はこんなところで、これがダイバーがなぜダイブコンピュータを持って潜るのか?なぜ必携なのか?と言う理由でもあります。


自己所有するのが当たり前?


ダイブコンピュータをレンタルして潜ることは非常に危ない事です。
他のダイビング器材と違って、ダイブコンピュータは機種それぞれで使い方が変わります。
表示される数字の意味がわかっていなかったり、設定が間違っていれば一緒に持って潜る意味が全くないばかりか危険な状況になる可能性もあります。
そのために自分のダイブコンピュータを購入し、画面に出る数字の意味や使い方を早く覚えて、ダイビングの時は必ず自分の慣れ親しんだダイブコンピュータで潜るようにしてください。
これは初心者でも熟練者でも同じ事です。むしろ初心者だからこそ慣れが遅いので早く購入するべきです。



まとめ


 使い方のわからないダイブコンピュータをレンタルして潜ることは非常に危ない事です。
「これからダイバーになりたい」「既にダイバーだがダイブコンピュータは自己所有していない」と言う方は早めに購入してどんどん慣れて行って下さい。また、ダイビングスクールでダイブコンピュータコース(スペシャルティ)を受講して、自分のダイブコンピュータがどんなものなのか?使い方は?などしっかり教えてもらい、理解して下さい。

 自分の体を大切にして素晴らしいダイビング経験を積んで行ってくださいね!


筆者:大川 厚

未経験の方へ,体験ダイビングとファンダイビングの違い



沖縄や南の島へ旅行に行った時に「体験ダイビング」をした経験のある方は多いと思います。
 
青いキレイな海、たくさんのサンゴ、そのサンゴに暮らしているカラフルな魚たち、砂はどこまでも白くまさに純白、そんな海での体験ダイビングは一生心の中に良い思い出として残ることでしょう。
 
でも、そもそも体験ダイビングって何なのでしょうか?
ダイビングはCカード(ライセンス)を所持していなければできないものではないのでしょうか?

今回は「体験ダイビングとファンダイビングの違い」についてお話をしていきます。

目次


  • 体験ダイビングについて
  • ファンダイビングについて
  • まとめ


体験ダイビングについて



 
体験ダイビングの目的はその名の通り「ダイビングを体験してみる」ことにあります。
ダイビングはレギュレータと言う水中呼吸装置を使って呼吸をしながら水中を楽しむスポーツです。ダイビング中はなるべく体を動かさず、必要最小限の動きで潜れた方が良いとされていますから、私はスポーツと言うよりはレジャーだと思っています。
 
レジャーと言うと簡単で誰でも気軽にできる感覚ですが、人間が通常生き続けることができない水中に、長ければ1時間以上入っているわけですから特別なレジャーであることは言うまでもありません。
 
そんなダイビングに
 
「特別な器材を使ってちょこっとだけ行ってみましょう」
「レギュレータを咥えて水中で呼吸ができる体験をしましょう」
 
と言うのが体験ダイビングです。
 
最大水深も5m程度までなのが普通です。
 
また、水中ではインストラクターがつきっきりで対応し、自由に泳ぎ回ると言うことはなく、全てインストラクターまかせのダイビングになります。
 
インストラクターがつきっきりの理由
  •   お客様がトラブルに対応できる技術がないこと
  •   万が一の事が起こった場合でも迅速に水面に戻れること
  •   深い水深でのトラブルでは加入している保険が適用外になること
 
などの理由が挙げられます。
 
しかし私が今まで担当したお客様の中には「体験ダイビングで20mまで行った」と声高らかにおっしゃる方がいました。
 
お客様にとっては行けたことが自慢だったのかもしれません。しかし、それがどのくらい危険なことかもわからないでしょうし、担当インストラクターが有無も言わさず連れて行くわけですから拒否するわけにもいきません。私からすると「連れて行ったインストラクターの殺人行為」としか思えません。
 
安全第一のショップ選びを
体験ダイビングにこれから参加しようと思う方は、是非「価格ではなく安全第一なショップ選び」をすることをオススメします。
 
予約する前に「水深何mまで潜りますか?」と聞いてみると良いですよ。
 

ファンダイビングについて




それでは次にファンダイビングについて見ていきましょう。
 
ファンダイビングはファン(Fun:楽しむ)ダイビングと言う意味で、純粋に「ダイビングして水中世界を楽しみましょう!」と言うのが目的です。
 
ファンダイビングに参加するには必ず必要なものがあります。
それがCカード(Certification Card)です。日本ではライセンスカードと言う人もいます。
→(スキューバダイビングのライセンスの種類について)
 
このCカードを持っている人同士2名で潜るのが本来のファンダイビングで欧米人に多いスタイルですが、日本人はガイドやインストラクターがグループを先導してダイビングするスタイルが一般的です。スタイルの違いにより自由度の違いはありますが、水中では行きたいところに行き、自分の見たいものを見て、やりたい事をやれます。
 
人間はそれぞれ趣向が違います。
 
ダイバーも様々で、小さい生物が好き、大きい生物が好き、ある特定の生物(ウミウシなど)が好き、ダイナミックな地形が好き、水中遺跡が好き、水中に差し込む太陽光が好き…などなど。
 
そんなやりたいダイビングを叶えるのがファンダイビングと言っても良いでしょう。
 
これが欧米人のように2名だけで潜り自由度が増せば、1回のダイビングは更に充実したものになるでしょうね。
 
余談になりますが、ドルフィンアイズでは欧米人が好む「ガイドがいない2名でのダイビング(バディダイビングとも言います)」を推奨する数少ないスクールです。
 
私はこれが「究極にダイビングを楽しめるスタイル」だと思っています。


まとめ


今回は体験ダイビングとファンダイビングの違いについて見てきました。
体験ダイビングとは水中で呼吸ができることの体験がメインであり、ちょっとだけ水中世界を体験してみよう!と言う内容でした。インストラクターはつきっきりで対応し、お客様にとっては一見楽なように見えますが、反面自由度がなく、自分の行きたいところには行くことができません。
一方、ファンダイビングは大前提として「Cカードを持っている方」が参加できます。インストラクターがつくことは体験ダイビングと変わりありませんが、つきっきりではなく、自分の見たいもの、行きたいところに行ける自由度の高さがありました。

どちらを選択するかは皆さん次第です。
どちらにせよ、ぜひ水中世界へ一歩足を踏み入れて下さい。
素晴らしい世界が待っていますよ。


筆者:大川 厚

1

« 2018年6月 | メインページ | アーカイブ | 2018年8月 »

コース

お問い合わせはこちら

PAGE TOP