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新型コロナ対策①,器材の洗浄や消毒について,神奈川ダイビング

新型コロナ感染症拡大防止の為、スキューバダイビング業界でも様々な取り組みがされています。特にダイビング器材は直接体に触れる物ですから、感染防止対策が必要になります。
今回はダイビング器材に焦点を当て、その消毒や洗浄についてお話ししていきます。

本コラムでは主にご自分で所有されている器材についてお話しします。

また、ダイビングツアーや講習に参加する際のコロナ対策注意点は
「新型コロナ対策②,ダイビング講習,ツアー参加で注意する事とは?」をご覧ください。

目次

感染防止で注意すべき器材とは?

1.ダイビング器材の種類
ダイビングはたくさんの器材を使います。
一般的には以下の器材が挙げられます。

・マスク&スノーケル
・フィン
・グローブ
・レギュレータ類
・BC
・スーツ(ウエット、ドライ)
・フード
・ブーツ
・ウエイト
・ウエイトベルト
・カメラ、ライト類
・ダイブコンピュータ
・メッシュバックなど



2.感染防止で注意すべき器材は?
全ての器材に注意を払うことは良いことです。
しかしご自分の器材の場合、全ての器材に注意が必要というわけではありません。
基本的には

「直接、口に触れるもの」

と考えるとわかりやすいです。そう考えると

・マスク&スノーケル
・レギュレータ類
・BC

の3つとなります。
BCはオーラルの場合インフレータに口をつけます。洗浄するときも同様です。ですから正確にはBCではなくインフレータと言った方がよいかもしれません。



洗浄法の注意点は?

1.従来の水槽洗い
全ての器材はダイビング終了後に洗浄するのが基本です。水を張った桶にジャブジャブ浸けて塩を落としたいところですが、桶は注意が必要です。不特定多数のダイバーが1つの桶を使うと水によって感染が広がってしまう事が想定されるからです。

先にお話しした「感染防止で注意する器材3点(マスク&スノーケル、レギュレータ類、BC)」は水を張った桶で洗うことは避けるべきです!
それ以外の器材(フィンやスーツなど)は従来通りに桶で洗浄して構いません。


2.コロナ禍での洗浄法
それではどのようにして感染防止で注意すべき器材3点を洗えばよいのでしょうか?
それは簡単でズバリ

「流水で洗う」

ホースなどから流れてくる水をかけて流水洗いしてください。
もっとしっかり洗いたいという方は、海では表の塩を洗い流す程度にし、帰宅後にお風呂やタライなどに水を張って従来通りに洗浄してください。ご自宅なら感染するリスクはありませんから、今まで通りにしっかり洗浄できますよ。

乾燥と保管の注意点は?

1.従来通りに乾燥
洗浄後は従来通り乾燥させます。
外に干すと新型コロナウイルスが飛んでくるので家の中で干した方が良いのでは?と思っている方もいるようですが、それでは洗濯物も外に干せないことになります。
一部で「日光が新型コロナウイルスの威力を弱める効果がある」との報道がありましたが、ダイビング器材を長時間日光に晒すのは器材を痛める大きな原因の1つですから推奨していません。風通しの良い日陰でじっくり乾燥させるのが1番良いと思います。


2.保管も従来通りに
ご自宅に保管される場合、保管中に新型コロナウイルスが付着するとは考えにくいです。従来通り日光が当たらない場所で保管すれば大丈夫です。


次回使用までの期間

新型コロナウイルスの生存期間
レギュレータはプラスティックや真鍮(しんちゅう)、ステンレスなどの金属、ゴムなどで作られています。新型コロナウイルスはプラスティックやステンレスの表面では最大7日間生存すると言うデータがあります。つまり、仮にダイビング器材にウイルスが付着したとしても次回使用まで1週間以上空いていれば死滅すると言うことです。

しかし、海に行けば2〜3ダイブするのが当たり前、休憩している間にウイルスが死滅することは考えられませんから「使用前の消毒」が重要になります。消毒についてはこの後にお話しします。


消毒の方法は?

1.消毒のタイミング
消毒のタイミングで1番良いのは使用する(ダイビングする)直前です。
ウイルスはいつ付着するかわかりませんが、重要なのは体の中に入らないようにすることです。ダイビング直前にレギュレータやスノーケルなど口に咥える部分を消毒することで感染リスクを最も減らせるはずです。


2.消毒方法は?
最低でも60%以上の濃度のアルコールを使う事が望まれます。推奨濃度は70〜80%です。
アルコール使用ができるスプレーボトルにアルコールを入れ、レギュレータやスノーケルのマウスピースに噴霧するのが楽かと思います。



まとめ

1.感染防止で注意する器材3点(マスク&スノーケル、レギュレータ類、BC)は流水洗い
直接口に咥える器材は洗い桶で洗う事なく、流水洗いしましょう。
水に浸けて洗いたい場合はご自宅のお風呂などで行なってください。


2.乾燥、保管は従来通りでOK
洗った器材は従来通りに干し、乾燥させ保管しましょう。

3.消毒はダイビング直前に
ダイビングする直前に60%以上のアルコールでレギュレータやスノーケルのマウスピースを消毒しましょう。


この記事を書いた人

大川 厚

◆ドルフィンアイズダイビングスクール 代表
◆SSIダイビングインストラクタートレーナー
◆SSIリアクトライトインストラクタートレーナー
◆SSIエクステンデッドレンジインストラクター
◆SSIフリーダイビングインストラクター
◆ダイビング歴:23年
◆出身地:静岡県伊豆市




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