日記

ダイバーの手で漁礁を作る〜イソギンチャク移植編〜1回目

2021年7月18日(日)

神奈川県真鶴町岩のビーチダイビングポイントの砂地にはドルフィンアイズがコツコツと作っている漁礁があります。

簡単に年表にすると…

2017年7月:1号漁礁製作開始(石運びとイソギンチャク移植)
2017年8月:クマノミの子供が住み着く
2018年7月:台風12号のウネリで更地に…
2019年1月頃:悲しみが癒えたので2号漁礁製作開始(石運びのみ)
2021年7月:2号漁礁にイソギンチャク移植開始

こんな感じです。
1号漁礁では一晩にして更地になる悪夢を経験しました。その心のダメージは激しく、直ぐに復興できませんでした。その悲しみが癒えた頃から2号漁礁の製作を開始、1号漁礁の反省を生かし、石はたくさん!大量に!あまり高くせず低めに、そして自然の岩場に近い場所へ…などなど。直ぐにイソギンチャクを移植したかったのですが、グッとこらえて基礎作り、たくさんのお客様の力を集めてたくさんの石運びをしました。「1ダイブ1石」の掛け声で上級者はもちろん、ダイビングライセンス取得コースの海洋実習中のお客様まで大きな石から小さい石まで、各自ができる範囲内で運んでもらいました。

そんな甲斐あってどんどん大きくなった2号漁礁

現在拡大中の場所をもっと成長させて、来年あたりにイソギンチャクを移植する気でいました。
が!
大川が我慢できなくなったので、今年から再開することにしました(笑)
ただ、2号漁礁の製作を開始した部分にだけにイソギンチャクを移植をし、拡大中部分には引き続き石を運び、より頑丈な漁礁にします。

「イソギンチャク移植も強固な漁礁作りも同時進行で行こう!」

と言うことで、今回約4年ぶりにイソギンチャク移植を開始しました。
前置きが長くなりましたが、今日の報告です。

水温:23度
透明度:5〜7m(石を運んだ時は漁礁周りだけ50cm)

1本目は生物調査とハイパー石運びをしました。
確認された2号漁礁の住人たちです↓

たくさんの生物が住み着いてきました!
石運びはリフトバックを使って大きな石を運びました。

リフトバックを使って3回、手だけで数個、ガンガン運びました。

2本目はいよいよイソギンチャク移植です。
通常潜ってはいけない港内のとあるエリアにダイビング!そこにはイソギンチャクが群生しています。とは言っても自然に群生したわけではなく、とある人間の事情で群生したものなんです。そこからイソギンチャクを拝借します。その手法がすごく重要!あるテクニックを使って取ります。

取ったイソギンチャクは素早く第2漁礁へ
イソギンチャクを傷めないように、弱らせないように。。。

そして移植します。





全部で14個のイソギンチャクを移植できました。



でもイソギンチャクにも意思がありますので定着してくれるかはまだわかりません。
乞うご期待!ですね。

自分が移植したイソギンチャクにクマノミが定着してくれようものなら、その喜びは格別です!

次のイソギンチャク移植は…

7月22日(木祝)
8月1日(日)

に予定されています。
ご賞味のある方はスタッフまで!

過去の記事

全て見る

お問い合わせはこちら