日記

最新のスマホを使った救急法,ファーストエイド,酸素供給法

2021年11月6日(土)

今シーズン第2回目の救急法,酸素供給法講習を開催しました。
救急法はダイビングに限らず陸上で遭遇する可能性がある緊急事態に備えます。
「そんなの119番で救急隊に任せちゃえばいいじゃん」
と思う方もいるかもしれません。しかし、自分の友人や恋人などご自分の大事な人を思い浮かべてみて下さい。その人が突然目の前で倒れたらどうしますか?119番で救急車を呼びますね。でも救急隊が到着するまでの間、何ができますか?実は到着までの時間が救命率を大幅に下げてしまうんです。この救急隊に引き継ぐまで非常に大事な時間は僕らに託されているんです。勇気を出して傷病者に手を差し伸べる勇気をこの講習では身につけてもらってます。

一方、酸素供給法はダイバーに与えられた特権のようなもの。ダイビングをすれば発症リスクはセロにならない減圧症(俗にい言う潜水病)や過膨張障害になった場合、最高のファーストエイドは迅速に100%酸素を吸うことですが100%酸素投与は医師の許可が必要になります。許可を待っていては投与がどんどん遅れてしまい、後遺症が残るリスクが上がるばかりか、最悪の状況にも発展しかねません。そこで酸素供給法を受講したダイバーは減圧症、過膨張障害、溺れの3つに限り、2年間酸素を与えることを特例的に認められます。そんなわけで酸素供給ができるようになるのはダイバーだけの特権なんですね。でも「自分ができなくてもインストラクターがやってくれるから必要ないじゃん」と思っている方も多いのでは?減圧症はダイビング終了後、12時間以上経過してから発症する場合もあり、体の不調を感じた時はインストラクターはいません。また、減圧症の症状が分かっていなければ、減圧症であることにも気づかず処置が遅れて最悪2度とダイビングができない体になってしまうかもしれません。このコースでは減圧症の症状とは?自分で自分を診断する能力も身につけてもらっています。


最後にこんな写真を↓

みんなヒマでスマホをいじくっているだけにしか見えないこの写真、実は講習中のひとコマです。真剣にスマホを操作してファーストエイドマニュアルを確認しています。便利な時代に便利なものがある事を認識し、万が一の時に使えるように練習しました。
こんなことができるのもSSIシステムのおかげです!

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