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スキューバダイビングの耳抜きとは?



青く澄んだ水と白い砂、サンゴの森にたくさんのキレイな熱帯魚達、ぼーっと見て癒されていると、上にはみんなに人気の「マンタ」が優雅に泳いでやってきた…。
スキューバダイビングで入る海中世界は陸上では絶対に味わうことができない、非日常の世界です。のんびり、ゆったり、大自然と一体になる極上の時間を味わってくださいね。
そんな時間を味わうために絶対に避けて通れない作業(技術)が今回お話しする「耳抜き」です。
それでは耳抜きとはどう言ったものなのか?詳しく見ていきしょう!
 

目次

  • 耳抜きのための物理〜陸上編〜
  • 耳抜きのための物理〜水中編〜
  • そもそも耳抜きって?
  • 耳抜きの方法
  • 耳抜きが苦手な方へ
  • まとめ

耳抜きのための物理〜陸上編〜

耳を抜く…ここだけ聞くと体を壊してしまいそうな言葉ですが、実際には「体を壊さないように行う作業」です。

なぜダイビングでは耳抜き必要なのか?
これを理解するには簡単な物理を理解する必要があります。
物理!!!もうこれだけで降参!!!という方が多いと思いますが、実は超カンタン!
まずは聞いてください。ポテトチップスの袋を高い山の上や、高い所を飛ぶ飛行機の中に持っていくとどうなるかご存知ですか?
 
「膨らみます」
「パンパンになります」が正解です。

なぜ袋は膨らんだのでしょうか?
 

引用元:http://maso-kinopio.blogspot.jp/2011/02/
 
これは気圧(空気の圧力)のせいです。袋にかかっていた気圧が少なくなったからです。気圧は外から押してくる力です。力が大きければ袋は萎みますし、力が小さければ膨らむわけです。

気圧と言ってもピンとこない方は「重さ」に置き換えて考えてみましょう。実は空気にも重さがあって、1リットルで約1.2gです。ちょっと驚きですね!空気は陸上ならどこにでも存在しますが、量はマチマチです。
 
高い山に行けば「空気が薄くなる」と言う話はご存知かと思います。つまり高い山の上の空気の量は少ないと言うことですね。空気が少なくなれば、空気の重さは当然軽くなりますし、気圧も低くなったと言うわけです。
 

耳抜きのための物理〜水中編〜

さぁではいよいよ水中に入った状態を考えてみましょう!



水中の圧力はどうなるでのしょうか?
水中では水圧(水の圧力)がかかります。

水は空気に比べて重いですよね。空気の重さは1リットルで1.2gでしたが、水では1kgです。ものすごい差です。ですからダイバーが潜っていくと急激に水圧が大きくなってしまうのです。
ここでポテトチップスの袋を思い出してみましょう。

高い山へ行った時とは逆に、圧力のかかった袋は萎むわけです。人間の体の中のはこの袋に似た部分があります。

そう、耳です!!
鼓膜と言う薄い膜があり、内側には空気が溜まっています。
 
ここが袋と同じ状態になってしまうのです。潜れば潜るほどどんどん萎んでしまします。そのままだと最後には鼓膜が壊れてしまいます。そこで行うのが「耳抜き」なのです。


そもそも耳抜きって?

耳抜きは萎みかけた耳(鼓膜)の内側に空気を送り、元の大きさに戻してあげる作業です。
実は鼓膜の内側は「耳管(じかん、ユースタキー管とも言う)」と言う管で喉と繋がっていて、ここが開くと喉から耳の内側に空気が流れ込み、萎んだ耳(鼓膜)は元に戻ります。耳管は通常閉じているので、必要な時に開いてあげる作業が必要です。これが耳抜きなんですね。


耳抜きの方法

耳抜きのやり方はその人それぞれです。

①あくびを咬み殺す

②つばを飲み込む
③アゴを左右に動かす

④鼻をつまんで息が漏れないようにし、鼻息で小鼻が膨らむようにする
などです。
一つの方法で上手くいかない場合は併せて行うと良いでしょう。例えば④と③を同時に行うなどです。


耳抜きが苦手な方へ

耳抜きが苦手という方は「耳抜きのタイミングが遅い」のかもしれません。
耳抜きはやりすぎてダメということはありません。水深が変わったらどんどんやりましょう。
抜けたのかどうかよくわからないという方もいます。このような方は「耳に軽い違和感を感じる水深」で止まって耳抜きしてみてください。違和感がなくなれば耳抜きが成功しています。
「どちらか片方の耳が抜けない」という方は抜けない方の耳が水面に向くよう上にし耳抜きします。私の経験では首をしっかりカクッと曲げたほうが抜けやすいです。
また、耳(鼓膜)に外からの圧力がかかりすぎた状態では耳抜きしづらくなり、耳に痛みがある状態ではまず抜けないと思ってください。こんな時は痛みがなくなる水深まで浮上して再度耳抜きしてみます。
 
 

まとめ




耳抜きは人それぞれやりやすい方法、やりづらい方法がありますので、抜けづらいと言う方は色々試したり担当インストラクターに相談してみてくださいね。
そして、今は耳抜きが苦手という方でも、練習するたびにどんどん抜けやすくなります。是非日常生活で耳抜きの練習を毎日やって見てくださいね。


筆者:大川 厚

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